🌸🌸🌸🌸🌸2024年度(令和6年度)事業報告書🌸🌸🌸🌸🌸🌸
特定非営利活動法人神戸アイフレンド
- 活動の成果
2020年度(令和2年度)に神戸市から委託された「視覚障害児支援業務」の活動は4年目になりました。
主な活動場所は総合療育センター内の視覚障害児支援教室「アイ・サポート教室」で、活動日は月、火、水曜です。月1回は東灘区の東部療育センター、垂水区の西部療育センターに出向き、肢体不自由クラスの療育支援やスヌーズレン室での光遊びや触察遊びなどを通しての個別相談を行いました。
また、月1回は大阪教育大学名誉教授の山本利和先生から視覚障がい児の子育てについての専門的な助言を頂きました。
2022年の9月から月1回実施している、見え方に不安のある0歳から3歳の子どもさんと家族を支援するプログラム「アイちゃんくらぶ」を本年度も引き続き行いました。大切な乳幼児期の子育てについて、子どもの見え方に合わせながら支援を行いました。本年度は11回の予定でしたが、熱中症警戒アラート発令のため水遊びが中止となり、9回の実施になりました。
また11月にボランティアグループ「ほたる」さんを講師に招き、「布のおもちゃ作り」のイベントを開催しました。
神戸市からの委託業務のほかには、4月から地域の幼稚園に通う3歳の全盲男児Aさんの支援を行いました。Aさんが通園する幼稚園の先生への支援が中心で、園生活の中でのAさんへの声のかけ方や移動する場合の配慮などのアドバイスを行いました。支援の期間は1ヶ月程度で、Aさんやご家族のがんばりや幼稚園の協力体制もあり、お友達といっしょに楽しい幼稚園生活をスタートさせることができました。
また、2022年から始めた子どもたちや家族の交流を深めることを目的とした「みんなであそぼう会」を3回実施しました。土曜日や日曜日に開催し、多くの家族に参加を呼びかけることができました。会場には神戸市立盲学校の体育館やふたば学舎を利用しました。
普段はなかなか会う機会の少ない子ども達とその家族にとって、楽しい交流や情報交換ができました。12月に実施したクリスマス会では、ボランティアグループ「たんぽぽ会」さんの協力を得て、歌やゲーム、お話の会などを楽しみました。
視覚障がいのある子ども達を取り巻く人達への研修事業として、兵庫県立神戸生活創造センターの創造フェスタのイベントに参加して、「見えない・見えにくいを知ろう」疑似体験や「点字を打ってみよう」の体験会を行いました。幅広い年齢層の人たちに対して視覚障がいへの理解促進に努めました。
10月には「アイ・サポート教室」で助言を頂いている大阪教育大学名誉教授の山本利和先生を講師にお招きして「視覚障がい児の子育てのポイント」をテーマにした研修会を実施しました。
点字への理解と関心を高めることを目的とした「点字付きメッセージカード」の販売活動も引き続き行いました。
また、ボランティアの協力を得て視覚障がい者に買い物や学習の支援も行いました
次年度に向けて、視覚障がい児とその家族への支援と視覚障がいへの理解促進のための事業の充実をみんなで考えながら活動をしていきたいと思います。
活動の様子はホームページなどを通して情報発信に努めていきます。
特定非営利活動に係る事業
(1)視覚障がいのある子ども達とその家族への視覚支援事業
1 視覚障がい児支援活動
活動場所は神戸市総合療育センター(神戸市長田区)内「視覚障害児支援教室(アイ・サポート教室)」が中心です。
見えにくさのある子どもとのかかわり方などの相談を行いました。日常生活の遊びの中でのかかわり方や子ども達が過ごしやすい環境への配慮などについての支援を行いました。
月1回実施している、見え方に不安のある0歳から3歳の子どもさんと家族を支援するプログラム「アイちゃんくらぶ」を本年度も引き続き行いました。
また10月に開催した、大阪教育大学名誉教授の山本利和先生の「視覚障がい児の子育てのポイント」の研修会には保護者や学校関係者などの参加をいただきました。
支援した子どもの年齢と人数
年齢 | 0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳以上 | 合計 |
人数 | 1人 | 5人 | 1人 | 2人 | 0人 | 3人 | 8人 | 20人 |
月別支援人数
月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | のべ |
人数 | 5人 | 8人 | 12人 | 6人 | 6人 | 9人 | 9
人 |
10人 | 9人 | 8人 | 7人 | 9人 | 88人 |
保護者には支援内容の振り返りと今後の取り組みについても合わせてお知らせしています。
また、4月から地域の幼稚園に通う3歳の全盲男児Aさんの支援は、幼稚園との話し合いなどを通じて連携を図りながら進めることができました。Aさんが楽しい幼稚園生活のスタートができたことはとても良かったと思います。
「アイちゃんくらぶ」
見え方に不安のある0歳から3歳の子どもさんと家族を支援するプログラム「アイちゃんくらぶ」では、見え方に合わせた遊びを通して大切な乳幼児期の子育ての支援をしました。
写真(キャラクターを追いかけて見ています)
「みんなであそぼう会」
本年度は「みんなであそぼう会」を5月、12月、3月の土曜や日曜に開催しました。
神戸市立盲学校の体育館やふたば学舎の会場で、歌やゲームをして交流を深めました。12月のクリスマス会には明治ホールディングス株式会社からのお菓子のプレゼントもありました。
写真(みんなでゲームをして楽しみました)
2 学習や生活支援活動
弱視の成人女性に対して、電卓を使っての買い物学習や拡大文字本の読書、見え方に配慮したゲームを取り入れるなどの学習支援を27回実施しました。
(2)視覚障がいのある子ども達を取り巻く人達への研修事業
「見えない・見えにくいを知ろう」疑似体験会の実施
疑似体験めがねやアイマスクをつけて目の不自由な人の見え方を知ることを目的とし、視覚障がいへの理解促進に努めました。
写真(兵庫県立神戸生活創造センターでのイベント)
視覚障がいの子ども達を取り巻く人達への研修事業のひとつとして昨年度からはじめた
「点字付きメッセージカード」の作成は、引き続き行いました。
- 事業実施体制
(1)会議に関する事項
1 通常総会
開催日 2024年(令和6年)6月6日(木)10時30分~11時45分
開催場所 中山視覚福祉財団 中山記念会館3階
出席人数 11人(うち書面表決2人委任状出席4人) 正会員総数15人
議事内容 2023年度(令和5年度) 事業報告
2023年度(令和5年度) 収支報告
2024年度(令和6年度) 事業計画
2024年度(令和6年度) 活動予算
役員の変更に伴う改選
2 定例会
毎月1回 主に木曜日 10時~12時
場所 中山視覚福祉財団 中山記念会館3階
内容 活動計画など
(2)会員 正会員 15人
(3)ボランティア 3人 活動時間 52.5時間
(4)連携しているグループ・機関・個人
(グループ・機関)
・神戸市総合療育センター・全国視覚障害児(者)親の会近畿支部
・認定NPO法人神戸アイライト協会・神戸市立盲学校・兵庫県立視覚特別支援学校
・京都ライトハウス「あいあい教室」
・公益財団法人中山視覚福祉財団・NPO法人ひょうごセルフヘルプセンター
・さわれん(さわる絵本連絡会)・たんぽぽ会・ほたる
・求める会(地域の学校で学ぶ視覚障害児(者)の点字教科書等の保障を求める会)
・NPO法人弱視の子どもたちに絵本を・NPO法人そらしど
・兵庫県立神戸生活創造センター ・いかり共同作業所・DOLCEコーヒー
・カレッジ・アンコラージュ
(個人)
・山本利和先生(大阪教育大学名誉教授)
・金井謙介先生(神戸学院大学総合リハビリテーション学部専任講師)